4.妻面(貫通路)

1000系列でも差が多く見られるのが妻面扉です。引退した車両を含めるとまさに千差万別という感じで、それゆえに車両判別のカギにもなる部分です。

こちらは現在1114Fのみに見られる幅広の貫通路です。デ1000形、1100形、1150形(デ1151,1152のみ)、サ1200形、サ1250形(1251のみ)、デ1300形、デ1320形(デ1321〜1324→1371〜1374)は製造時はこの貫通路でしたが、引退または後述の形に改造されて1本が残るのみとなっています(厳密に言うとサ1200,1250形は改造されていません)。


こちらは1枚目の幅広貫通路を改造して幅を縮め、貫通扉を設置した編成のうち、1104〜1110Fに見られる扉の窓の小さいタイプです。貫通路は幅が縮められましたが、妻面窓は原型の横寸法の小さいものになっています。前述のとおりサ1200形はそのままの幅広貫通路ですので、車間ホロは幅広のものをつけています。


2枚目のものと同様の改造を施工された編成のうち、1102,1116,1120,1122,1152Fに見られる扉の窓が大きいタイプです。かつて在籍した車両では1124,1126Fもこちらに該当します。扉以外は基本的に上に同じです。


サ1200側から見た妻面扉です。幅狭化改造はされたものの渡り板が幅広のままな点や、埋められた部分などがよくわかります。

幅狭化改造を施工された1370形1371〜1374の貫通路です。貫通路はデ1100と同じ幅に縮められていますが、貫通扉は設置されていません。しかしながらサ1200形のように片方を幅広で残しているわけでもないので、車間ホロは幅狭のものに取り替えてあります。

こちらは新製時から幅狭貫通路で貫通扉のあるデ1350形です。デ1351〜1362の全車がこの形態です。こちらは3000系の貫通路をベースにしていると思われます。


同時期に製造された(デ1320→)1370形1375-1376の貫通路です。こちらもやはり3000系をベースに、貫通扉を省略したタイプとしているようです。


デ1150形のうち、1154Fサ1252の貫通路です。基本的にデ1350形のものと同じですが、サ1252は扉がなくデ1375-1376のような妻面をしていますが、窓の下の部分が1370形より分厚くなっているのがわかります


こちらは1500形の貫通路です。幅狭貫通路に窓の大きい貫通扉と、3000系3,4次車を基調としている様子が伺えます。また、1600形はサ1252とほぼ同じ形となっています。

※2017年1月現在