#20 湊川で神戸高速鉄道の歴史を辿る

Writer:管理人

2018年4月7日、神戸高速鉄道の開業から50年!

HMの掲出やスタンプラリーイベント、記念グッズの販売も始まりました。

 

今回は湊川周辺を散策して神戸高速線の歴史にまつわる場所を巡ります。



ここが有馬線の起点・湊川駅。神戸高速鉄道の開業で地下駅へと姿を変えながらも1928年開業当時そのままの駅舎を保ち続けています。

湊川駅の上には湊川公園があります。天井川だった旧湊川を埋め立ててできたものです。

 

さて、ちょうど写真の外、左手に神戸市電の湊川公園西口電停がありました。ここが神鉄の乗換駅として利用されていました。山陽長田駅(廃駅)からやってきた列車は湊川公園をくぐって右奥の大倉山へ、またはこの交差点で分岐して右手前の新開地方面へと向かっていました。


湊川駅は埋め立てられた旧湊川の中を突き抜けるように走り抜けていました。ホームは周りと道路などと同じ高さにあり、「半地下」というような構造です。地下駅ではなく、また櫛形のホームであったことからそのままの延伸が不可能であり湊川駅は地下駅になりました。神戸高速線の開業は7日ですが、湊川の地下新駅開業は6日なんです。知ってましたか?

湊川駅の駅舎内にある神鉄横丁。かつてはこのあたりから列車が発着し奥へ奥へと向かっていました。線路跡は通路として使われており普通に歩くことができます。


線路跡。先ほどの写真にも言えることですが、かつてここに列車が走っていたような雰囲気はありません。新線切り替え後通路になってもしばらくの間は天井に波板は設置されていなかったようです。その頃ならイメージが湧いたかも…


新線建設工事は開削工法で行われました。

また、湊川・新開地間は400mほどしかありません。

写真は湊川駅から撮影したものですが、新開地駅が奥に見えています。



神戸高速鉄道はモータリゼーションの進行により路面電車が道路交通の支障になることから神戸市電の代替路線となるべく開業しました。

神戸の私鉄4社が直結、乗り換えの面でも非常に便利になりましたが、裏を返せば地下で乗り換えが完結してしまうということ。それまで栄えていた新開地は衰退の一途を辿ることとなります。

 

それでも私は今の新開地・湊川界隈は好きです。

これほどディープな雰囲気を残すところはほかを見てもなかなかありません。

 

神戸の鉄道と街の歴史、そして今。あなたも辿ってみませんか?


ついでにお知らせです。

 

粟生線サポーターズくらぶの特別会員制度をご存知でしょうか?

粟生線活性化のために役立てられる、1口1000円から加入できる会員制度です。

5月末までにご加入いただけると、その金額が三木駅の再整備に活用されます。

この期間内に特別会員にご加入いただいた方全員のお名前が新しく整備される三木駅舎に掲示されます。もちろん掲出を希望されない方のお名前は掲示されません。

 

湊川駅でも入会ができますので、スタンプラリーで降りられたついでにぜひ駅窓口へ!!

 

 

 

特別会員協力金の三木駅再整備への活用についてはこちら(PDF)をご覧ください。

粟生線サポーターズくらぶについてはこちらをご覧ください。


2018.04.07

 

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