第4回は葉多・粟生間にある粟生踏切です。
加古川を渡った先にある、粟生線で最も西にある踏切です。
奥に見える遮断機の脇に見える白い勾配標が示す数値はなんと50‰。
加古川橋梁のかかっている堤防から一気に下りるため勾配がついています。
何も50‰まで急勾配にする必要はなかったのでは?と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
では踏切から粟生方を見てみましょう。
なんと半径165mの急カーブ。
神鉄全線で見ても最も半径の小さいカーブです。
50‰で駆け下りたとしても半径165mの急カーブで曲がらないといけないほどスペースがない…
それはすぐ先の粟生駅で接続する加古川線が走っているからです。
勾配に強い車両ばかりが揃う神戸電鉄ならではの省スペース法ですね。
加古川と加古川線の間にあるわずかなスペースをうまくすり抜ける粟生線。そんな難所に踏切まであるわけですからこの区間はぜひともご自身の目で確かめていただきたいな、と思います。
昼間は1時間に1本しか列車が来ないため、2~3本の列車がやってくる朝夕時間帯の訪問をお勧めします。
加古川線・北条鉄道の時刻表チェックもお忘れなく!!
粟生踏切(粟83)
第1種甲踏切
粟生駅から徒歩5分
2018.04.15