5.車外スピーカー

1000系列の差異はこんなところにまで現れています。

まずはこちら、縦6列で下部が塗装されているタイプです。方向幕や車外スピーカーが後から取り付けられた車両が該当するようで、1102,1104,1108,1110,1112(1074を除く),1114(1075を除く),1116,1120Fがこれにあたります。


こちらは比較的新しく増備された車両に見られる形態で、1枚目のものと比較して高い位置に取り付けられたため下端が塗り分けの境界線になっています。こちらは1152,1154(1076を除く),1352,1356,1360,1376(1376-1375のみ),1502,1504Fに見られます。


前述の2つで除外した1075,1076,1374-1373の車外スピーカーは写真のような高さになります。帯の高さは同じですので、上記の2つの中間くらいの高さに設置されていると考えていいと思われます。


こちらは今では1122Fのみに見られる縦10列のものです。このタイプは引退した車両に多く見られ、デ1050形の多くの車両や、デ1071〜1074,デ1300形全車,1124,1126Fなどにも採用されていました。特にデ1050形は単行時代に取り付けられた後に2両固定となったようで、編成内でスピーカーの違う編成もあったようです。一例として、デ1056は縦6列、デ1055は縦10列といった様子で、かなり興味深いところです。


前述の縦10列のタイプの特例で、1310Fに見られた下部の塗装の省略されたタイプです。車外スピーカーが取り付けられた頃は下部が塗装されていたようなので、2000年代後半に再塗装された時に省略されたものと考えられます。実車は既に引退してしまい現在この形態を見ることはできませんが、参考として掲載しておきたいと思います。

※2017年1月現在