神戸電鉄では、2022年3月12日にダイヤ改正が行われました。
粟生線における主な変更内容は以下の通りです。
<下り列車>
新開地発三木行き最終列車が志染行きに、志染行き最終列車が鈴蘭台行きに変更されました。
これにより、志染~三木の各駅は約24分、鈴蘭台~志染の各駅は約20分、終電車の時刻が繰り上げられました。
<上り列車>
粟生発鈴蘭台行き最終列車が三木行きに変更されました。
これにより、志染~鈴蘭台では約30分、終電車の時刻が繰り上げられました。
平日の朝ラッシュ時間帯に3本設定されていた急行列車が、それぞれ準急列車に種別変更されました。
うち1本では、種別自体は格下げされたものの所要時間は短縮されています。
利用者減を受けた他列車の減便による影響や、神戸複合産業団地(神戸テクノ・ロジスティックパーク)の最寄り駅で、急行通過駅であった木津駅で乗客の増加が続いていることなどから、実態に合わせて急行列車の設定を取りやめたのではないでしょうか。
これにより、粟生線から急行列車が消滅。粟生線内で通過運転を行う営業列車の設定もなくなっています。また、有馬・三田線の急行・特快速列車はすべて4両編成で運転されるため、鈴蘭台以北で通過運転を行う3両編成の列車の設定もなくなりました。
2020年ダイヤ改正から2年間行われた、日中時間帯の志染~三木間増便について、期間が延長されることになりました。
延長される期間は2年間です。
この増便は三木市の費用負担で行われており、新型コロナウイルス感染症収束後の影響を見極めるため期間が延長されるとのことです。
今回のダイヤ改正に伴い、車両にも動きがありました。
ダイヤ改正当日の12日時点で、休車札が貼り付けられた1502F・3010Fが見津車庫に留置されています。
1502Fについて、このまま廃車になれば、神戸電鉄の平成に製造された車両が廃車になる初の事例となります。長期休車からの運用復帰は、近年でこそあまり見られないことですが、珍しいことでは無いため、今後の動向に要注目です。
先に休車状態になっていた3006Fと3本並んだ状態が続いています。
3006Fは3月上旬時点で休車札が外れています。ただ剝がれただけなのか、廃車になったため剝がされたのか、現時点では不明です。