Writer:小野
お久しぶりです。いつもいつもこの挨拶をしているような気がします。このコロナ禍で下宿先の福井を離れられない日々が続いています。昨春のダイヤ改正以降はあまり神鉄に乗りに行けていません…。
今回は懐古するというには最近過ぎるけれど、そこそこ懐かしいあの頃の大好きだった列車についてご紹介します。
粟生線で大減便となった2012年のダイヤ改正。実際不便になってしまいましたが、最寄り駅では日中もギリギリ4本/hが守られた私にとっては日中の急行列車の新設が楽しみでした。
それまで急行列車は早朝や夕方など、普段の生活であまり乗れない時間帯にしか走っていなかったため、昼のお出かけでも粟生線の駅を通過できるのは非日常感があったものです。
こちらもチェック→日中の急行列車
2016年5月のダイヤ改正は、さほど大きな改正ではなかったものの新型車両6500系のデビューや、土休日ダイヤの3連快速の消滅といったファン注目のニュースが複数ありました。その中でも特に気になったのが、小野行き急行列車の設定です。粟生駅でJR加古川線・北条鉄道と接続しない列車を削減するため、10本目の下り急行列車の運行区間を新開地~粟生から新開地~小野に短縮したものでした。このように設定された経緯は寂しいものです。
小野行きの急行列車は、14:27新開地始発の小野行き急行列車(14431列車)ただ1本の設定。
この列車のどこに惹かれたかというと、まずは1日に1本しかなかったということ。やっぱり珍しさって重要な要素ですよね(笑)
そして1日1本の設定でありながら、平日ダイヤでは3両編成、土休日ダイヤでは4両編成での設定でどの編成も運用入りし得るというのも面白いポイントでした。
当時高校生だった私にとっては、ちょうど15時過ぎの下校時間帯と重なるということもあり身近な存在でした。
一緒にサイトを編集しているすずらん会編集部メンバーのうち3人が粟生線沿線民ということもあって、それぞれが追いかけた“小野急”の記録を集めるとほぼ毎日の写真が見つかるんじゃないかな…と思ったり。
編集部メンバー、しじみが録音した新開地駅の入線放送。ここに貼り付けようと思って久々に聞いたところ「…木幡と、木幡より各駅に停車いたします。」のアナウンスが懐かしすぎて感傷的な気分になりました。
多くの編成が運用に入り楽しい日々が続いていましたが、2017年3月25日のダイヤ改正で”小野急”どころか日中の急行列車の設定自体がなくなることに。わずか10か月の設定でした。
最後の1か月ほどはずっと小野行きを中心に急行列車を追いかけていました。
撮影したものから印象的なものをいくつかピックアップ。
まずは2016年6月26日撮影の5002Fです。
七夕列車として運行されていたものです、季節感があっていいですよね。七夕列車は運行時刻表が公開されていたのでこの時は狙いに行きました。
10月1日撮影の6002Fです。
全国登山鉄道‰(パーミル)会ヘッドマークが掲出されています。それまで6000系が小野急に入ったことがなく、来ないだろうな…と思いSSを上げていた私。焦ってしまい逆方向にダイヤルを回してしまった結果残念な写真に。とはいえ翌日のトレインフェスティバルを前にうれしいサプライズでした。
ちなみに3014FもHM掲出期間中小野急に入っています。
12月5日撮影の1120Fです。
ジョイフル有馬の2代目ヘッドマークが掲出されています。現在の3代目ヘッドマークが登場してからまだ2シーズンしか経っていないのにすでに懐かしく感じますね。
2017年3月5日撮影の1360Fです。
(いっつも同じところで撮ってるなあ…)
現在の1000系列の標準スタイルとなっている英字入りの前面幕への交換はこの編成から始まりました。
小野急が運行されていた頃に新前面幕に交換されていたのはこの1360Fのみ。交換は2016~17年の年末年始ごろでした。交換後には小野急に複数回入っています。
たった4年で全編成が新前面幕化。ハイペースですね…。
3月12日撮影の6002F。
神戸開港150周年の記念ヘッドマークが掲出されています。6002Fは2017年1月に前照灯がLEDのものに交換されているので以前に運用入りした時とはまた違った姿を見ることができました。
ちなみに6000系が小野急に入ったのは2016年10月1日とこの日の2回で、6004Fが充当されることはありませんでした。貴重なシーンに2度も巡り合えたのは運がよかったなと思います。
3月24日撮影の1108Fです。
この日が小野急最終日。
小野行き以外の急行は結構な本数があるのですが、小野行きは1本だけ。目の前をあっという間に通り過ぎて行ってあまりこれが最後という実感が湧かなかった記憶があります。
“小野急”ほか日中の急行列車がなくなったことはかなりショックだったようで、ダイヤ改正から進学で沿線を離れるまでの1週間ほどはそれまで毎日撮影していた神鉄の写真が1枚も無いほどです。
それでも時間が経ったらそれに代わる新しい趣味の対象を探してしまうのが電車好きの性。
次回は、急行列車がなくなってからよく追いかけていた列車についてご紹介しようと思います。