#30 プラットホームに見る長編成化の歴史

Writer:管理人

全通から67年が経った粟生線。駆け抜ける車両も大きく変化してきました。

開業当初は単行、2両編成での運行でしたが、3両編成が入線できるようになり、現在では全線に渡って4両編成も使用されています。

しかし神鉄には開業当時を知る車両がデ101しか存在しません。

そんな中、短編成の列車が活躍していた歴史を今に伝えるのが駅のプラットホームです。


三木線は1936年に鈴蘭台・広野ゴルフ場前間が開業して以来、2度の延伸で1938年に全線開業。

その後市民の要望を受けて2度の延伸で粟生までレールは延び、路線名は粟生線に。

この頃走っていた列車は全て1〜2両編成でした。

その後1966年には3両編成の運行を開始。

1969年にデビューした3両固定編成の1100系(デ1100・サ1200形)は現在も粟生線の主力車両として活躍を続けています。

1974年には押部谷以東で4両編成、1978年には志染以東で5両編成の運行を開始しました。

2001年には志染以西にも4両編成の入線が可能になりました。


実際の駅の写真を見てもらったほうがはやいですね。

今回は葉多駅を例に見てみましょう。

神戸方2両分は石造り、粟生方2両分は鉄骨組みのホームです。

石造りの部分は1952年の開業時からのものです。

鉄骨組みの2両分のホームはパッと見同じように見えなくもないですが、真ん中で色や高さがくっきり分かれているのがわかります。

ホーム上でも柵がここを境目に変わっていますね。

手前に見える神戸方から見て3両目分のホームは1966年の3両編成入線に合わせて作られたものです。

奥の4両目分は2001年の4両編成運行開始に合わせて作られたものです。


今回ご紹介した葉多駅はシンプルな作りでわかりやすいのですが、その他にも粟生線の歴史を伝える駅がたくさんあります。

またここでご紹介できたらいいなと思います。

 

2019.08.28

 

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