#31 屋根が低いバス

Writer:小野

ベルスト鈴蘭台の完成から1年。

屋根のあるロータリーの完成で雨に濡れず乗降できるようになり、阪急バス・神鉄バス・神鉄タクシーがさらに便利になりましたね。

クリーム色の車体に青と緑の模様、そして金色のすずらんがトレードマークの神鉄バス。

鈴蘭台・西鈴蘭台駅と住宅地を結ぶ生活の足となっています。

普通の小型バスに見えるこの車両、実はかなり珍しい存在なんです。


さきほどの写真は日野のリエッセという車種の小型バスです。

日野・ポンチョの普及などでその数を減らしながら、現在でも全国で活躍を続けています。

しかしこの車両、他の事業者で見られるリエッセと比べて外見上に大きな特徴があります。

実際に見比べてみましょう。

こちらは福井県の京福バスで使用されているリエッセ。こちらがごくごく普通の一般的なリエッセ。

細部に差異は見られるものの、特にわかりやすいのは盛り上がった先頭部の屋根。

ここには空調設備が入っています。

神鉄バス車両の側面窓上方を見てみると、先頭部だけでなく全体的に屋根の高さが異なっているのがお分かりいただけると思います。

神鉄バスでは日野・リエッセと、その同型車であるいすゞ・ジャーニーJに屋根を低くする改造を施工しています。本来ならば屋根の上にある空調設備も床下に。

なぜここまでして屋根を低くするんでしょうか。

その答えは意外と身近なところに…

そう、鈴蘭台駅のガード下の高さ制限をクリアするためだったんです。

現在もその高さはわずかに2.7m。

10年前、2009年までは2.5mしかなかったというのですから驚きです。これ以上神鉄の線路側を削るわけにもいかず、地面を削るような形での工事になりました。



神鉄バスの話題に触れたついでに、まだまだいます神鉄バスが誇るすごい車両。

つづいてはある飲み物の形をした神鉄バス。


ラガービールの缶の形をしたこのバスは、三田線・JR福知山線三田駅とキリンビアパーク神戸を結ぶ送迎バス。後部には缶ビールらしくプルトップがついています。

この送迎バスを運行しているのも神鉄バス。

こんな変わった形のバス、なかなか他じゃ見られないですよね。


お次は昨年の神戸電鉄開業90周年を記念して、いすゞ・ガーラに施された60006500系ラッピング。メモリアルトレインのお披露目イベントでも一度記事にしていますが、ちゃんと取り上げるのは初めてですね。

側面の帯ばかりに目が行ってしまいますが、前面にも6000・6500系と同様に赤い帯が巻かれています。この赤い帯がいいアクセントになっていてかっこいいですね。

メモリアルイヤーが終わった現在もこの姿で活躍しているようなので、またお目にかかりたいな…と思っています。


最後に、懐かしのカラーリングをまとった003号車。西日本車体工業96MCで前後扉のボディを持ついすゞ・エルガです。この組み合わせはとても珍しいらしく、唯一無二の存在だそうな。

小さい頃よく見たこのカラーリングのバスもあと1台。

鉄道代行や貸切運行、スクールバスなどでしかお目にかかれないので見かけたらラッキーですね。

 

もっとも、鉄道代行で乗るような機会はないほうがいいのですが…(^^;


ある車両は新潟の教習所で活躍し、また別の車両は阪急バスの塗色に変更されてどういうわけか北朝鮮に渡ったり。

実は特注の低屋根車の中にも北陸や山陰地方の事業者に渡って第2の人(?)生を送っている車両がいます。

いつかまたそんな車両たちに会いに行けたらいいな、と思います。

 

2019.12.07

 

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